2015/02/03

歴史と文化を感じる物語の道、東区の「草梁イバグギル」<後編>


姉妹都市の釜山広域市に,福岡市から職員が派遣されている上原さんより,現地情報をお伝えします!


2014418日に前編をアップしてからずいぶん時間がたってしまいましたが、釜山広域市東区の観光スポット「草梁(チョリャン)イバグギル」のご紹介の後編をお届けします。
(前編http://fukuokasistercities.blogspot.kr/2014/04/blog-post_18.html)



■イバグ工作所(コース図の⑫)

独立~朝鮮戦争~ベトナム派兵の歴史と、山腹道路にまつわる話を集めて紹介している空間です(韓国語のみ)。昔の生活道具や遊び道具、地域内の古い写真が展示されているコーナーもあります。併設されている案内所で、イバグギルの日本語リーフレットがもらえます。


 


■張起呂(チャン・ギリョ)博士記念館「ド・ナヌム」(コース図の⑬)

「韓国のシュヴァイツァー」と呼ばれ、韓国の医療保険の始まりである‘青十字医療保険組合’を東区地域に設立して、貧しい人たちが医療保険の恩恵をうけるための基礎を築いた医師、張起呂博士を讃える記念館です。博士の功績について展示されています(韓国語のみ)。記念館の名前の「ナヌム」は、韓国語で「分かち合い」を意味します。

 
博士は、朝鮮戦争の際には避難民と行路病者のためにテントづくりの診療所で無料診療を行うなど、一生涯、自分の財産をもつこともなく、貧しい人たちのために医療の道で奉仕なさったそうです。というのも、博士は朝鮮戦争のとき、妻子と生き別れになったそうなのです。悲しいことに、その後も妻子と会うことはできなかったそうですが、自分が誰かに奉仕するほどに、離れてしまった自分の妻子も周囲の人から助けてもらえるだろうとの思いがあったのだそうです。
 
記念館には、小さな図書館や健康分かち合いの部屋など、4つの分かち合いの部屋が併設されており、地域住民の健康増進と文化生活支援のプログラムが運営されています。
 
■柳至環(ユ・チファン)の郵便ポスト(コース図の⑮)
慶南女子高校長を2度務め、釜山を愛し、東区で命を終えた近代文学の偉大な人物、柳至環を称えた郵便ポストがあるとともに、釜山港をひと目で展望できる名所でもあります。
このポストに入れた郵便物は1年後に受取人に届けられるそうなのです。国際郵便も1年後に届けられるのか気になって尋ねたところ、国際郵便も1年後に届くそうで、驚きです。
■カコマク(コース図の⑯)
カコマクとは慶尚道のなまりで「急斜面」を意味するそうです。展望台とカフェがあります。
草梁イバグギル、釜山にお越しになって時間に余裕がある方はぜひ一度ご探訪なさり、釜山の山腹道路の歴史と文化を感じてみてください。急な坂道や階段が多く、距離も長いですので、楽な靴を履いてお越しになることをお勧めします。